金谷多一郎のクラブ一刀両断タイトリスト ZBフォージド
構えたとき鋭いイメージを与えてくれます。シャフトはダイナミックゴールドとしっかり打っていけそうです。決して距離を出せるアイアンではないですが、スピンコントロールができますね。
まずこのアイアンセットの特徴は、試打した6番アイアンはセミキャビティ(6、7番)になっています。これがロングアイアン(2番~5番)になるとフルキャビティになり、ショートアイアン(8番~PW)になるとマッスルバックアイアンになります。いわゆるブレンド構造になっているアイアンセットです。ですから、難しいロングアイアンは打ちやすく、ショートアイアンになれば打ち味重視と、繊細にコントロールしながらターゲットを狙っていけます。
ヘッドの形は癖のないオーソドックスないい顔をしています。若干ロングアイアンからのキャビティ構造に習ってトップラインは厚めです。しっかりとフェース重さ、体積を感じさせてくれます。ですからスイングしたときにボールに当たり負けするようなフィーリングはありません。ソール形状は薄めで、ロングアイアンも変わりません。バウンスは適度にあり、どんなライからでも振り抜きがいいでしょう。打ち味はフォージドの軟らかい感触です。番手ごとに考えられた戦略性の高いアイアンといえるでしょう。