上級者限定アイテムです
3点2013/10/28このクラブを自在に操り、叩ける人は間違いなく上級者(しかも片手シングル)レベルの方でしょう。
やや逃げ気味に設定された美しく上品にまとまった"顔"とは裏腹に、相当、パワフルかつまとまったスイングが要求されます。
昨今の優しいクラブとは対立軸にあるハードなギアですね。
アベレージクラスの方ですと、まず、まともに掴まえることすら困難でしょう。
ゴルフを始めた頃の、打てば打つほどスライスが助長されていく、あの懐かしい弾道を思い出すこと受けあいです。
純正シャフトはディアマナアヒナ60S。推奨値は44-49。これは掛値なしに必要です。
そうでなければ、弱々しい弾道&ドロップ傾向に終始することになります。
スイートエリアは、芯を外したときの飛距離の差は出ることからも、メーカー発表内容よりも感覚的にはやや狭小のように思われます。
あるいは設定エリアが上級者のそれ用に設定されているだけなのかもしれません。
ただ、芯を捉えた時の打感は、鍛造マッスルバックアイアンを思わせるもので、音、感触とも非常に好感をもてます。
このシャフトとの組み合わせで、球筋はストレートからフェード一辺倒。
弾道から察するに、ロフト値は公表値と実測値の乖離は僅少と思われ、抑制されたスピン量と低めの強弾道で吹けあがってロスするようなことはまずありません。
総じて言えば、相当パワフルなドローヒッターかフッカーでジャストフィット。現状でストレートかフェード気味の方には難しいものとなるでしょう。
ヘッド、シャフトとも純正品としては、優しいばかりの時代に珍しくハードな仕様として登場した骨のあるクラブだと思います。
また、向上心旺盛な方にはつき合い甲斐のあるクラブだと思います。
私なぞは、このクラブを振って、今更ながら藤田と谷口が一流のプロであることを再認識しました。
かなりユーザーが限定されてくるクラブです。
大枚はたいてやけどするか、我が物にするかは貴方次第であることを付記しておきます。