クラブは“音”が命！ ドライバー18本を一気に聞き比べ隊
2018年 最新モデルの「打音♪」を徹底解説
クラブを購入する際、多くのユーザーが重要ポイントに挙げるのが「打感」。その「打感」を大きく左右するのが、耳に入る情報 “音”＝「打音」であると、メーカー開発者は口をそろえる。そこで、現行モデル18本のドライバーの打音を、クラブフィッター筒康博氏の解説付きで並べてみた。
幅広いゴルファーが好む音♪ TS2 ドライバー
大きな投影面積のデザインを裏切る非常に軽快な弾き音になっています。これまでのシリーズは、やや上級者好みの重厚な打音でしたが、いままでで一番スピード感あふれる音に仕上がっていました。つかまる強弾道ヘッドの特性を表現した、幅広いゴルファーが好む音に聞こえます。
タイトファンも納得の音♪ TS3 ドライバー
TS2と共通して言えることですが、カーボンクラウンモデルが多い中フルチタンヘッドが持つ金属感のある打音に仕上がっています。TS2との違いは、ヘッド形状の違いによる厚みのある音が特徴。音はそれほど重くは感じられませんが、球質の重さと操作性をイメージさせるタイトファンも納得の打音と言えます。
飛ばしをイメージさせる音♪ スリクソン Z585 ドライバー
これまでのスリクソンにはない、まったく新しい弾き系の音が特徴的です。同メーカーの「ゼクシオ」シリーズでも採用されている「カップフェース」をしっかり感じさせてくれる印象が強く残ります。カーボンクラウンを採用しながら、しっかりとチタンの金属感も両立させた飛ばしをイメージさせてくれる打音です。
最もアスリートモデルらしい音♪ ツアーB XD-3 ドライバー
上記で述べたTS2やスリクソンZ585よりはやや落ち着いた感じですが、中音でクリアな音は今回の中では一番アスリートモデルらしい打音ではないでしょうか。ヘッド性能はもちろんのこと、実際打った時にクラウンに入った「筋金入り（金属弦）」を、音でも感じることができる重厚感がありました。
“耳心地”の良い音♪ M グローレ ドライバー
これまでのグローレシリーズが持っていた軽快さと、Mシリーズが持つ力強さが合体した打感と打音が特徴的です。弾き感としっかり感の中に、軽さも加わっている“耳心地”の良い音に感じました。Mシリーズ（M3、M4）に近い音ではありますが、Mがハードすぎるという人にはたまらない打音でしょうね。
こだわりを感じる良質な響き♪ インプレス UD＋2 ドライバー
“打音のヤマハ”と呼ばれるように、音もしっかり意識したヤマハならではの音へのこだわりを感じることができるモデルとなっています。「つかまえたい、上げたい、もっと飛ばしたい」人が好む音の高さと質を追求した、長く遠くへ響く打音になっています。耳から五感へやさしく伝わる力強さが備わっています。
初速感と気持ち良さを伝える音♪ RS ドライバー
弾き感のある打感と高めの金属音は、前作とほぼ変わりなく健在です。インパクト時の心地良い打感は、打ち出し直後の初速感とともに弾いた音が気持ち良さを伝えてくれます。練習場でつい多く打ってしまうほど、音の響きと手で感じるやさしさは、多くのユーザーを取り込めるものとなっています。
プロギアの真骨頂を感じさせる音♪ RS F ドライバー
クラウンがカーボンに変化したことで、フルチタンヘッドのRSと比べると打音はやや低めでこもった音に聞こえます。ですが、基本的に弾き感を残す打音は、かつてカーボンクラウンの名器を生み出したプロギアの真骨頂と思わせてくれます。弾きと芯の広さを兼ねそろえたギリギリのバランスです。
（以下、『三者三様』のインプレッションをご覧ください）
■M4 ドライバー（テーラーメイド）
■M3 460 ドライバー（テーラーメイド）
■G400 ドライバー（ピン）
■G400 MAX ドライバー（ピン）
■オノフ ドライバー 赤（グローブライド）
■ミズノ GX ドライバー（ミズノ）
■ローグ スター ドライバー（キャロウェイ）
■VG3 ドライバー（タイトリスト）
■RMX 218 ドライバー（ヤマハ）
■ゼクシオ テン ドライバー（ダンロップ）
■ 筒 康博 プロフィール
プロコーチ、クラフトマン、フィッターとしてプロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイスを経験。江東区・インドアゴルフKz亀戸内「ユニバーサルゴルフ スタジオ」トッププロファイラーを務める。