「975D」から「GTS」へ タイトリストのドライバーを中古でタイムトラベル
6月11日にタイトリストの最新シリーズ「GTS」が発売された。国内外のツアーで早々にスイッチした選手が続出し、「最高傑作」の呼び声も高い。同ブランドのドライバーはツアーを常にリードしてきたが、近年はアマチュアでも扱えるやさしさも注目されている。今回は中古で手に入る過去モデルに注目してみた。
歴史は「975D」から始まった
長らく、ボールメーカーのナンバーワンに君臨してきたタイトリストのドライバーが一気に注目されたのが1998年の「975D」だ。タイガー・ウッズが愛用し、ディープフェースで洋ナシ型の美しい顔立ちを印象付けた先駆者として、チタンドライバーの普及に大きな影響を及ぼした。
その後はアーニー・エルス(南アフリカ)が愛用した「983K」(2003年)から、「905T」「905S」(2005年)、「905R」(2006年)、「907 D1/D2」(2007年)へと続く。「907 D1」は慣性モーメントの増大を狙った三角形という意欲作。一方で当時のドライバーは、シャフトがソールまで貫通するスルーボアという形状で、「タイトリストは難しい」「ハードヒッターしか打てない」といった印象を持たせることも多かった。
次の「909 D2/D3」(2008年)でスルーボアをやめ、可変スリーブを搭載した「910 D2/D3」(2010年)が登場する。その後「913 D2/D3」(2012年)、「915 D2/D3」(2014年)「917 D2/D3」(2016年)に続いた。
「タイトリスト=難しい」というイメージを払しょくする変化を感じたのは、2018年の「TS」シリーズ。ボールがつかまって上がりやすい「TS1」、やさしさを求めるアスリートも握った「TS2」、扱いやすさ、飛距離、操作性を高いレベルで実現した「TS3」、低スピンと操作性に振った「TS4」と4モデル展開となる。
中古で買うべきタイトリストのドライバー
中古ショップには名作が並ぶ。寛容性、飛距離性能ともに高い「GT2」(2024年)を勧めたいところだが、今のところ安くても5万円台後半という高値が続く。
顔の良さ、打感の良さに、飛距離性能が加わった「TSi3」(2020年)は今でも魅力的だ。見た目の美しさが評判で、スイッチできないプロもいる。最新作「GTS4」は「TSi3」の形状に近づけているというウワサもあるほどだ。2万円台前半というコスパの良さにも注目したい。
そもそも、タイトリストのドライバーが難しいと印象付けられた背景には、ボールがつかまりにくいモデルが多かったから。しかし、“1”というモデルはどれも投影面積が大きく、重心距離も短くて球が上がりやすい。ヘッドが軽くて扱いやすい点もオススメできるポイントだ。「TS1」、「TSi1」、「TSR1」、「GT1」をチェックしよう。「GT1」は阿久津未来也、米澤蓮ら契約プロがこぞって使用していたことでも知られる。
可変スリーブが15年以上変わらない
タイトリストのドライバーはネック部分のスリーブの規格が「910 D」シリーズから変わらない。一貫して「Sure Fit」スリーブの互換性を保ち続けている。各モデルに様々なカスタムシャフトが装着されており、中古ショップにある特価ドライバーにあなたにとっての“お宝”シャフトが入っているかもしれない…。
筆者は昨年、タイトリスト「905R」を中古でゲットし、シャフトを43.5インチにカットしてみた。USTマミヤ「プロフォース V2」の76g・硬さSというガッチガチの重いシャフトが入っているが、とにかく振りやすく、球が左に行かないので重宝している。当時のタイトリストのドライバーは確かに誰でも使いこなせるクラブではなかったが、昨今のモデルは違う。
全てのゴルファーが最大飛距離を狙えるドライバーをアスリートだけに使わせるのは非常にもったいない。まずは中古モデルから試してみよう。(文・田島基晴)
■ 田島基晴 プロフィール
1963年生まれ。ゴルフギア好きが高じて、地元広島に中古ショップ「レプトン」のゴルフ部門を設立。現在は店舗で得たギア知識を活かし、ゴルフライターとして活躍。YouTube動画の企画編集やブログ執筆など活動は多岐にわたる。