「Qi4D」が出た今こそ…中古で「M→SIM→Stealth→Qi」名機レビュー10年史/テーラーメイド編

「Qi4D」が出た今こそ…中古で狙う「M→SIM→Stealth→Qi」名機レビュー10年史/テーラーメイド編

新作クラブの発表が続くと、過去モデルが劣っていると錯覚しがちである。しかし、中古市場には選び方さえ間違えなければ、今でも十分戦える名機がそろう。今回は大ヒットシリーズがいくつもある、テーラーメイドのドライバー(1W)をギアマニアが振り返る。

テーラーメイドの10年を軽くおさらい

テーラーメイドの1Wは米ツアーのトッププロの使用者が多く、高い人気を誇る。2017年にタイガー・ウッズと契約し、熱量がさらに高まった。2016年から2019年に展開されたMシリーズは、「M1」、「M3」、「M5」の奇数ナンバーは操作性が高く、ソールのレール上を動く可変ウエートで重心位置を変えられるのが特徴。「M2」、「M4」、「M6」の偶数モデルは寛容性に優れる。

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ダスティン・ジョンソンはM4でぶっ放していた

2020年、2021年は空力に注目したSIMシリーズを展開。初代「SIM」、「SIM2」はいずれも操作性が高く、「SIM MAX」、「SIM2 MAX」は寛容性に重点を置いた。M、SIMシリーズともにアスリート向きでスライサーには難しいモデルだったが、右へのミスが多いゴルファーには「M4」から追加されたTYPE D(SIM MAX-DSIM2 MAX-D)というドローバイアスが強いものをすすめたい。

2022年のステルスシリーズからカーボンフェースを採用。2013年末の2代目「グローレ」以来だった。小ぶりのヘッドで操作性のある「ステルス プラス」、「ステルス2 プラス」から、スタンダードな「ステルス」、「ステルス2」、そしてドローバイアスを強めた「ステルス HD」、「ステルス2 HD」と幅広くラインアップした。

2024年にQiシリーズが始まり、こちらも操作性を高め低スピンの「Qi10 LS」、「Qi35 LS」、スタンダードな「Qi10」、「Qi35」、慣性モーメントを高めた「Qi10 MAX」、「Qi35 MAX」、グローレシリーズに代わる「Qi10 MAX LITE」、「Qi35 MAX LITE」というシリーズを加えた。そして26年に最新作「Qi4D」シリーズをリリースした。

Mは「4」と「5」がおススメ

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2019年「全米プロ」のタイガー・ウッズのバッグにはM5が

実際のところ中古市場では、Mシリーズから名機がそろう。ウッズの2019年「マスターズ」優勝クラブとなった「M5」(2019年)は、低い重心位置ながら慣性モーメントはそこまでシビアではない。純正シャフト装着モデルで1万円前後。カスタムシャフトモデルでも、1万円台中盤とお求めやすい。

その1つ前の「M4」(2018年)はダスティン・ジョンソンが使用した。2018年の開幕戦では打ち下ろしのパー4(430yd)で、あと少しでホールインワンというショットを放ち、話題を呼んだ。ツイストフェースが曲がりやすさを軽減。ミスヒットに強い構造で、慣性モーメントも大きく、スライス連発を卒業した100切りゴルファーにもオススメしたい。価格はM5とほぼ同じ。

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話題を呼んだ「M4」のツイストフェース

寛容性が上がったSIM

SIMもすべてのモデルが好印象。初代「SIM」(2020年)はアスリート向けだが、Mシリーズの奇数モデルよりも寛容性が高い。「SIM MAX」(2020年)はもちろんやさしく、柔らかい打感が魅力だ。どちらも純正シャフトなら1万円台中盤。カスタムシャフトなら1万円台後半だろう。

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SIM2 MAX(左)とSIM2

そこへ来ると「SIM2」と「SIM2 MAX」の特性の差は小さい。左へのミスが気になるならスタンダードモデルかニュートラルなSIM2 MAX、右へのミスを減らしたいなら「SIM2 MAX-D」をすすめる。同社最後のチタンドライバーとして後発の初代「ステルス」シリーズより中古人気が高い。

やさしさ重視ならステルス2を

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スコッティ・シェフラーが使っていてステルスプラス

初代「ステルス」は総じて尖ったモデルで低スピン弾道を打ちやすい。価格的にもかなり割安感ある。「初代は飛ぶけど難しい」という声を受け、「ステルス2」シリーズは寛容性を高めている。オススメは、ウッズやスコッティ・シェフラーが使っていた「ステルス プラス」(2022年)だろう。可動式ウエートが復活したモデルで、細かくカスタマイズできる。カスタムシャフト装着モデルでも2万円前後というコスパの良さも魅力だ。

「Qi10」に絶対の信頼

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Qi10LSはプロに大人気だった(写真はコリン・モリカワのヘッド)

カーボンフェースも成熟度を増してきた「Qi10」シリーズは、慣性モーメントに特化した「Qi10 MAX」だけでなく、スタンダードモデルも寛容性が高い。「Qi10 LS」はウッズ好みの洋梨形状でかなり尖ったモデル。オススメは何と言っても、シェフラー、ロリー・マキロイ(北アイルランド)が使い続けた「Qi10」だ。マキロイはコレで悲願の「マスターズ」制覇を達成、シェフラーもメジャー勝利を重ねた。価格は4万円を切るようになってきた。

Qi35」(2025年)も「Qi4D」の発表により中古価格がかなり下がり、「Qi10」との価格差も小さい。「Qi10」よりもミスヒットに強く、ウエートを入れ替えると低スピン弾道が打てる幅広い対応力も備える。

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トミー・フリートウッドの復活優勝を支えたQi35コア

筆者も最近、うわさの「Qi4D」を試打した。やはり最新作は最善だと感じた。純正シャフトの出来も秀逸だ。しかし、最新モデルを気持ちよく購入できるゴルファーは限られる。テーラーメイドの1Wは多くのゴルファーに愛されており、カスタムシャフト装着モデルが数多くある。旧モデル+カスタムシャフトで最新モデルを上回る可能性も十分ある。自分なりの名機を中古で探してみてはいかがだろう?(文・田島基晴)

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田島基晴 プロフィール

1963年生まれ。ゴルフギア好きが高じて、地元広島に中古ショップ「レプトン」のゴルフ部門を設立。現在は店舗で得たギア知識を活かし、ゴルフライターとして活躍。YouTube動画の企画編集やブログ執筆など活動は多岐にわたる。

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